吸って、吐いて、それからまた吸って、吐いて……とバカみたいに冷静に考えている自分がいるのに、思っているだけで、わたしの呼吸は止まったまま。
酸素不足に心臓が悲鳴を上げた。
ドクンッ、ドクンッと大きく心臓が鳴った。
息苦しくてたまらない。
……気持ち悪い。
さっきまで目に入っていた色鮮やかな景色が、すべて黄色くかすんでいた。
身体がぐらりと揺れた。
「ハル!?」
焦ったようなカナの声が遠くに聞こえた。
「陽菜!?」
誰かがわたしを呼ぶ声が聞こえた。
なにか言わなきゃ、カナになにか……。
そう思いながら、
抱き留めてくれるカナのぬくもりを感じながら、
わたしは意識を失うこともできず、カナに必死でしがみついていた。
どこかに落ちていきそうで、地面がどこかに行ってしまったかのような喪失感にさいなまれながら……。
☆ ☆ ☆



