食事がほぼ終わりになり、デザートのフルーツがテーブルに上る頃、みんなから順番に「おめでとう」の言葉と誕生日プレゼントをもらった。
おじいちゃんとおばあちゃんからはレースのカーディガンとワンピースを。
おじさまとおばさまからは腕時計を。
晃太くんからは髪飾りを。
ひとつひとつ、包装を解いて身体に当ててみつつ、「ありがとう」と笑顔を返していると、
「ハル、お誕生日おめでとう」
隣の席に座るカナが、改めてお祝いを言ってくれた。
わたしが「ありがとう」を返す前に、カナはわたしから視線を逸らして、小さな紙袋から小箱を取り出し、蓋を開けた。
……いつもリボンがかかった状態で渡してくれるのに?
不思議に思って小首を傾げていると、カナはわたしの左手を取った。
……なに?
戸惑っている間に、薬指にキラキラ輝く宝石の付いた銀色の指輪がスッと差し込まれた。
……え?
やけに大きな透き通った宝石。
神々しいまでの輝き。
……ダイヤモンドの指輪?
誕生日プレゼントにしては、あまりに大きすぎる気がする。
「8月のオレの18の誕生日が来たら、ハル、……オレと結婚してください」
思いもかけなかった言葉がカナの口から飛び出して、わたしの中をスーッと通り抜けて行った。



