14年目の永遠の誓い


スッと席を立ったカナは、戻ってくると、わたしの目の前に果物のたくさん入ったカラフルなゼリーを置いた。



「ハル、ゼリーもらってきた」

「あ……ありがとう」

「ムリに肉食べなくて良いよ。ハルが草食なのは、みんな知ってるし」



カナはにっこり笑って、わたしの頭にポンと手を置いた。

わたしの目の前にあったお肉は、カナのお腹に消えていった。



「陽菜、悪かったな。聞かずに取って。気にしなくて良いから。

叶太の言う通りだ。陽菜が肉が得意じゃないのは、みんな知ってる」



お兄ちゃんが困ったような顔でわたしを見た。

ごめんね。わたしの方こそ申し訳なくなる。

なんて言えば良いんだろうと思っていると、晃太くんが明るい声で言った。



「そうそう。ハルちゃん、気にせず、好きなモン食べれば良いんだから。
オレは、誕生日くらい、自分が好きなものだけ食べて良いと思うよ?

オレ、子どもの時に、本気でそう思っててさ、お袋にネゴって、ひとりでホールケーキ2つ食べたよ」

「え? ホールケーキ2つ!?」



思いもかけない言葉と晃太くんが広げた手の大きさに、思わず晃太くんの顔をマジマジと見てしまった。

直径20~30センチくらい?

そんなサイズのケーキを丸ごと2つも食べたの?



……冗談だよね?



「そう。小3だったかな? ……で、食い過ぎて気持ち悪くなって、ケーキが苦手になったね」



晃太くんの言葉に、お兄ちゃんがぷっと吹き出した。