才華龍学院 Ⅰ


「え…」

いきなり、扇が大声でいうものだからクラスのみんなは驚いた。

「え、じゃない。その言い方はなに?ってきいてるの。」

「え、いや、ウルマス・サリアンに誘われたら断れないから、僕たちが助けようと」

男子は恐る恐る言う。

「私が断れない?あなたは私のなにを知ってるの?私の心でも読めるの?」

その問いに答えた者はクラス誰一人いなかった。

「私は最初から、レインたちの小隊に入れてもらうつもりだったから、君たちの誘いを断ったのだけど。

いつ、誰が断れないって言った?」

扇はそう言って男子たちを睨む。

睨まれた男子はひぃと怯える。それはクラスの生徒もだ。

「悪いけど私が小隊に入っても君たちは私に追い付けない。

追い付けるとしたら、このクラスだったらレインたちくらいよ?」

「そ…そんなこと!」

追い付けないと言われ腹をたてた男子が声を出す。

「あるよ。私は転校生、この学院出身じゃない。

世界にはもっとすごい人だっている。それを学院内だけで考えないほうがいいよ?」

その言葉にクラス中は沈黙する。