才華龍学院 Ⅰ


「私がなにかな?」

いつのまにか扇は蜘夜の後ろにいた。

「ひひゃゃゃ!びっくりするやないか。扇はん」
「蜘夜の驚き顔いただきました。レインと神無月のもね。」

扇はレインたちの顔を見て楽しそうにしている。

(さすがグリムズの子供全く気配がありませんね。というか心臓に悪いです。)

レインは声には出さなかったが表情には出ていた。無表情の神無月でさえも表情が出ていた。

蜘夜は後ろから背中をさわられたのだから声も出る。そりゃそうだが、あわれにも思う。

「おい扇さんが ウルマス・サリアン(最強三神) のところにいるぞ。」

2年とくにこのAクラスでは、レイン達3人に関わらないようにしており、一部ではよくおもわれていない。

「ウルマス・サリアンねー。レインたち、嫌われものみたいなものだね。でも認めてるんだー。神なんてつけてるし。」

扇はニヤリとレインたちの気持ちも考えず言う。

「まぁ…高1年で各大隊の隊長になったんやし3年からは嫌われもや。心も折るやろうし」

蜘夜らしからぬ苦笑いをもらす。

「…その方が静かでいい。」

神無月はある意味で寂しい。

「………」

レインは沈黙。少しながら嫌な顔をしていた。