才華龍学院 Ⅰ


「それで、この5人は堺人の小隊の仲間かな」

誠は燐たちを興味深そうに見ていた。

「はい。E-017小隊全員同じクラスです。」
「なるほど。それで?」

『それで?と言われても』と燐たちは思うのだが堺人は分かっていたのか話を続ける。

「燐とアーミャは孤児。紅葉と柳は平民です。」

どうやら、才華龍学院での階級を聞いていたのだろう。

「貴族、平民、孤児が混ざった小隊は珍しいね。」
「確かにそうですね。」

才華龍学院が出身校の誠と湖詠弥はE-017小隊の隊員をまた興味深そうに見る。

「私の小隊も全員孤児でしたし。」

湖詠弥は才華龍学院に引き取られた孤児の1人だった。


「湖詠弥さんも孤児だったんですか?」
「そうよ。生まれはカーシャ国があった場所なの。」
「つまり、カーシャ国の生き残りの子孫ですか?」

湖詠弥の言葉に燐は自分の中の情報をたよりに問う。

「よく、知ってるわね。そうよ私はカーシャ国の子孫。」

カーシャ国が滅びたときたった2人だけ生き残った子供がいた。カーシャ国は建物が破壊され植物の異常により、人が寄り付かなくなった。(今はどこの国にもぞくしていない。)

そのため生き残りの2人はカーシャ国があった、場所で最後のカーシャ国民として生活をしていた。そして、2人の間に産まれた子供たちから時がたち、その場所に集落ができ今もひそかに住んでいる。

「私はカーシャ国があった集落から出てきたんだ。世界が見て見たかったし。」

その話を聞いて燐は思った。
『世界が見たかった』この言葉は昔燐がグリムズから脱走した理由だった。

「まーそんなことより、堺人部隊の子たちが待ってるわよ。」

湖詠弥が話を切り替えた