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「さっき聞いた通り鈴鐘 燐とアーミャ・ルグアスはグリムズの子供だ。」
「そうみたいですね。」
「それを聞いてどう思った?」
学院長は目を細めて堺人たちに問いかけた。
「俺は元々知っていました。」
カインはすぐに答えた。
そのことに堺人たちは驚いた。しかし、あり得そうだと思い直した。
「僕は燐がグリムズの子供と聞いたときは驚きました。けどだからといって恐怖や怒りは出てこないですね。燐は燐です。」
堺人は燐のパートナーでよく一緒に行動するが、殺しや戦いは好まないように感じた。
グリムズにいても上からの命令であって本人の意志と関係ないのだから。と
「私も堺人と同じです。」
「俺もです。」
堺人、カイン、紅葉、柳はグリムズだからといって今までの関係は崩さないつもりだった。
それを見た学院長は『うむ』と首を縦に降って口を開いた
「燐とは学院の近くの森で会った。そのころの燐の眼は光がなく、闇その物の眼をしておった。警戒心も強くて、私の護衛の者に連れて行こうと話し合ったのじゃ」
それは、燐と会ったときの話。
「孤児は元々警戒心が強いからのう。連れて行こうとしても、交渉に乗ってくれない子が多くてな。ほとんどが捕まえる形で学院に連れて来ていた。」
孤児たちに交渉を出すのはほとんどが良くない貴族や人身売買者。そのため、交渉を1番警戒している。
「ほとんどの孤児はすぐに捕まえれたのだがな、燐は違った。一流の剣術使いや魔法師をも意図して急所スレスレを突くのじゃ。それはもうびっくりした。そこで分かった。燐は今までずっと深い闇の中を生きてきた子とな。……それでも、仲良くするか?」
学院長の話を聞いて堺人は深く頷いた。それだけ、燐を信頼しているのだ。
「そうか。ならこれからでも仲良くしてやってくれ。もちろんアーミャもな。」
「「「「はい!!!」」」」
学院長は笑みをうかべた。話は終わり堺人たちは寮へ帰った。



