才華龍学院 Ⅰ


~・~・~・~

『会うのは明日学校の帰り、それと…堺人達に後を追わせろだって。カインは私がグリムズの子供って知ってるから、カインに追うように頼んだ。』

カインはアーミャの恋人であり、クーイ国の王子なのでアーミャがグリムズの子供であることを知っていてもおかしくない。

『…分かった。』

明日堺人達を連れていくということは、学院に入るつもりなのだ。そうすると自分がグリムズの子供、暗殺者と堺人に知られる。
正直に言うと怖かった。今まで怖いと思ったかは師匠以外になかった。なぜなんだろうと思った燐。

『私はグリムズの子供。コードネームは
 サーイン7 殺。』

これを聞いた瞬間教師は驚いたが気にしない。しかし、堺人が驚いた後の表情は気になった。暗殺者への恐怖の顔それとも殺してきたことへの怒りの表情か燐はものすごく気になった。

堺人は驚くだけで恐怖や怒りの表情はなかった。そのことに燐が驚く。紅葉も柳も同様だった。

堺人たちは学院長に残るよういわれ、燐たちはさきに帰った。

「いい仲間を見つけたようだね、殺」

ローブを再び着た扇は我が子を見るような目でいった。みんなから恐れられているがこう見えて心配性のようなところもあり、
燐と一緒にいる堺人達はどのような反応を見せるのか見ていたのだ。

「師匠頭打ちました?」
「師匠大丈夫ですか?」

燐とアーミャは『ジー』と扇を見る。

「確かに珍しいですよね。扇先輩」

夕凪は笑いながら扇を見る。

「悪かったね。頭は打ってないし、気もしっかりしているよ。そういう凪はどうなの?」
「楽しく学院生活してますよー」

扇は燐、アーミャの師であって、共に生き延びてきた夕凪の先輩でもある。

「あと、先輩ここでコードネームはタブーです。私は姫野 夕凪、殺は鈴鐘 燐、
蝶はアーミャ・ルグアス ですよ。」

「そうだったね。」

扇は弟子と後輩の名前をしっかりと覚えた。
グリムズの子供4人は仲良く話ながら寮へ向かった。