「荒川が渡した薬を調べたところ、強力な魔獣をも従わせることができる薬でした。」
夕凪(凪)は自分が調べた薬を報告するように言った。
グリムズの情報収集は世界1と言われるため、嘘ではない。
「その薬を使ってなにを…」
堺人、カイン、紅葉、柳は1つ思うことがあった。
「それを使って魔獣に襲わせるとかできるんじゃないかな?」
堺人は燐に顔を向けて言った。
「さすが堺人だね。ハーメルンは魔獣を使って私立才華龍学院と私立ローグレン魔法学院を襲うつもりです。」
「…それは確かなのか?」
学院長は扇に聞いた。
「はい。世界屈指の魔法学校である2つの学院を襲うことで、ハーメルンは世界に知らしめることができます。恐らくはそのためではとグリムズは考えています。」
それだけでなく学院が壊されるともちろん授業もできなくなり、育成が大幅に遅れるため、他国や犯罪グループが攻めることもできるようになるわけだ。
「恐ろしいことに。」
扇の言葉に教師たちはざわめきだした。
「結構日はまだ分かっていませんがおそらく1、2年はかかるかと。」
「それまでに、止めることはできないのか」
1、2年はかかるというのだから、その間にハーメルンを捕まえればいいのだ。
「それは、できません。ハーメルンはクーイ国、光国中心と言いましたが、世界各国にいます。今まで捕まった者はほんの一握りもないぐらいです。」
「そんな…」
絶句する教師たち。それは堺人たちも同じだ。
「そのために、私がここに来ました。」
「どういうことかね」
教師が言うと、扇、燐、アーミャ、夕凪は姿勢を整え膝をついた。
「一時私たちは風座真様の配下に入ることになりました。」
教師たちは驚く。グリムズはグリムズ内以外に協力をしないことでも有名だ。いくら国や犯罪グループが協力や同盟を求めてもグリムズすべて一切断っている。
扇が言っているのはグリムズも協力すると言っていた。
「なぜ今回は?そもそもグリムズは誘拐や暗殺の独立都市では…」
教師たちは扇に問いかけるが、
「その辺りは秘密です。グリムズの掟ですから。」
何も答えない。グリムズの情報を流すことは決してない。一部を除いて…
「今日はここまでじゃ。このことは誰にも言わないこと生徒にもじゃ。いちを口封じの魔法をかけておる。解散。」
ここで解散となり、教師たちはグリムズの子供である燐たちを睨み部屋からさっていく。
燐、アーミャ、夕凪は引き続き学院で生活。
扇は一先ず学院に居ることになった。



