「じゃあ、なぜ探知系の魔法を?」
「探知系の魔法は他の人の魔力を感知するための魔法。その魔法を使ったら、私が感知タイプではいと判断するでしょ?」
「あぁー」
柳の疑問にもあっさり答える燐。
「でも、なんでそんなことを?」
感知できたのなら私たちをまくはずなのだ。それをしないのがわからない。
「それは、私がそうしろと言ったからね。」
そこに、黒のローブを着た女性が現れた。フードはかぶっておらず、薄い金髪に翠色の瞳をしていた。
その女性が現れると燐は堺人の後ろに隠れた。
「あなたは誰ですか?」
怖がる燐を見て恐る恐る聞いた。アーミャと燐以外は戦闘態勢をとっている。
「私のことが知りたいのなら、学院長の元へ連れて行ってくれないかな。」
女性の予想外の答えに狼狽える。
「何の目的で?」
「学院長に呼ばれたのでね。」
堺人は女性を見てから、後ろに隠れている燐に問う。
「燐の知り合い?」
「……うん。私とアーミャの知り合い。」
必要な部分だけを言って、師匠であることは伏せた。
「確かに学院に入りづらそうだ。」
カインも納得した。学院に入るのに、生徒が多くいるほうが入りやすいのだ。
「…ほう?光国の№2の貴族にクーイ国の第4王子、忍の名門、秋染家と八夜家の者か。有名な家の者が多いな。燐にアーミャだったかね」
ピタリと当てられ、警戒がさらに増し、淀んだ空気になる。
「とりあえず、学院長の元に行きます。」
堺人がわってはいり学院へ足をむける。
堺人の後ろに隠れていた燐は歩くとき堺人の制服の裾をつまんでいた。
(燐がこんなに怖がるなんて…)
怖がる燐を見てただ者ではないと分かる。



