そこで、1人の生徒が質問をした。

「先生!その№10の貴族の当主を殺したのは誰か分かるのですか?」
「あぁ、グリムズの子供達はコードネームをもらうと腕に強制的にコードネームの名が刻まれる。そして、その子のコードネームは殺と刻んであったらしい。」

「あやめ、殺すの名…ですか。」
「あぁ。グリムズは孤児ではない。しかし孤児のように厳しい中を生き、貴族よりも訓練されている。腕に名が刻まれていたら、すぐに逃げること。かならず戦ってはいけない。」

生徒達のざわめきは増していった。

「しかし、腕に名があっても、分かるものなんですか?」
「コードネームの名は光国の文字で1字か2字で記されているから分かりやすいはずだ。みな気をつけるように。」

圭はそう言ったときにチャイムがなったので、講義は終わった。今日の授業はこれで終わりだった。