「学院近くの繁華街って賑やかだねー」

アーミャは並んでいる屋台を見て目をキラキラさせている。

学院は丘の上にあるので繁華街は学院から伸びたように大通りがある。

「うぅー酔いそう。」
「僕もちょっと…」

しかし、繁華街に入って10分もせずに2人は再起不能になった。

「酔うの速!!」

最後に歩いていた燐と堺人は人が多くなるにつれ、顔色が悪くなっていた。いわゆる人よいだ。

「本当に人が多い所嫌いなんですね。」
「でも、大会とかはどうするんだ?」
「……大会とかは大丈夫。…人がたくさん近くにいないから。」

燐と堺人は間近に人がたくさんいるのは酔うが距離があれば大丈夫らしい。

「あとは、危険があったときはそっちに集中するからいいけどな。」

堺人が付け加えて言う。2人は似た者同士に見える。

「とりあえず、休むか」
「そうだね」

アーミャとカインは燐と堺人を支えながら大通りから外れ人があまりいない小道に入った。