才華龍学院 Ⅰ


昼休憩が終わり、いよいよ燐と堺人の番だ。

「がんばってね。燐ちゃん、堺人くん。」

夕凪も1年の開場へ来ていた。

フィールドへ行くと、相手の貴族2人はもういた。その2人は勝ち誇ったように笑みをこぼす。授業の時に燐と貴族4人の女子の試合を見たというのに余裕を持っている。

「なんでそんなに余裕なのか聞きたい」
「そうかもね。どうする?」
「私は前衛堺人は後衛…じゃあダメかな。」
「いや、いいよ。」

小声で最小限のことを言っていたら、審判の教師が前に出る。

『これより、鈴鐘 燐、月島 堺人 対 崎山 遥斗(さきやま はると)、崎山 北斗(さきやま ほくと)の試合を始めます。』

「僕は燐じゃないけど、
「「めんどいから、ちゃちゃっとおわらせよう。」」

燐と堺人がそう言うと相手の2人は構え燐達に向かってくる。

「私は北斗とか言う人だね。」

燐は換具魔法で、2本の小刀を出す。

「はっ!そんな小さな刀2本でどうなるとは思えないね!」

北斗は換具魔法で、西洋の大剣を出す。見ても分かるように小刀2本でどうなるわけでもない。観客席でもこれは男子2人の勝ちだな。とあちこちで言っている。しかし、アーミャと夕凪は笑いをこらえていた。

「燐の得意な形ってことは、あの子はもって1、2回かな。」
「そうですね。こりゃ男子2人が可哀想に見えてきてたまりませんよー。」

よく知る2人ならではの会話だ。観客席のざわめきはさておき燐はというと…

「どうとなるのだけど…」

と、いたって冷静だった。