「まさか本当に神級の最高位の契約武器がそろうとはね。」
『昔、朧月が言っていたことが当たったな』
少し離れた所で扇は雷神と一緒にいた。
ここには神級の最高位の契約武器が各属性全てそろっている。
「さて、君たちに返すときがきました。
これで、あなたたちとは本当にお別れです。」
朧月は悲しそうな顔をする。
『そんな顔をするな朧月。我らはお前と過ごした日々が楽しかった。』
『だから、最後も悲しい表情はNOだよ?』
大地斬光と蛟は笑みをこぼす。
契約武器たちはその意思をもって契約者を選ぶ。
それは、突然あらわれ、突然きえる。
契約武器たちは条件によりあう者を見つけては契約をしに行く。
ただし、契約している場合はその契約者の許可と解約をもらわなければならない。
だが、時と場合によって前の契約者の方が良かったと思うときもある。
もっとも良かった契約者にリング状の腕輪をたくす。
そうすることで、仮契約という形で召喚することができる。
腕輪をもつ契約者は契約武器と会話が可能になり、もし契約武器が戻りたいと言えば腕輪を使って召喚し、契約を上書きできる。
それを朧月に託していたのだが、どうやら契約武器たちは今の契約者を気に入っている。
その場合、腕輪を返さなくてはならないのだ。
今がその光景であった。
「我が契約の証を解約する
完全なる解約をここに……」
朧月がそう呟くと手に持っていたリング状の腕輪は姿を消し、それぞれの腕に身に付いていた。
「よし、これで契約者は君たちに変わりました。
つまり、権限が完全に君たちのものになっのです。
では、具現化の先をしましょう。」
朧月は淡々と説明していく。
「これからするのは具現化した契約武器たちとの戦いです。
主にサポートをするのが役目です。
それじゃあ、蝶と扇が戦ってもらうからそれを見本にしてください。」
「えっ」
「はあぁっ!」
なにも知らなかった蝶と扇は なんで と言いたげだが頷いて、それぞれ距離をとって立つ。
「みーちゃん」
「雷神」
2人の背にはそれぞれ具現化した蛟と雷神が現れる。
そして、その2人の手にはそれぞれの武器を持っている。
つまり、自分自身が契約武器をその手にしているのだ。
「とりあえず初級編からですね。
では、開始!」
朧月は2人を交互に見て開始の合図をした。
「水霰!」
霰のような水がアーミャ、扇、蛟、雷神の周りに降る。
『第2 水蛇 (すいだ)』
蛟はその水霰を使い巨大な蛇をつくる。
その蛇は扇を襲う。
だが、当然契約武器である雷神が前に出ては刀を1振り。
すると、巨大な蛇は雫のように散らばり、跡形もない。
「氷雪凍虎 (ひょうせつとうこ)」
扇は氷で虎を作る。その虎はアーミャに向かって走る。
「水晶連 (すいしょうれん) 」
アーミャは中級魔法の水晶のような物をいくつもつくり、虎に向かって放つ。
水晶連が虎にぶつかった瞬間、ピキッと凍る。
「ん~…ダメか~」
アーミャは水晶連を圧縮しそれを放つも、虎に当たると凍ってしまう。



