才華龍学院 Ⅰ


「燐とアーミャここではグリムズのコードネームで呼ぶからね。」

扇はそう前置きした。それに2人は頷く。

「じゃあ、殺、蝶、楓、薬、凪は獄と一緒に森でいつものね。

殺と蝶は結構なまってるから、手加減なしでね。」
「りょーかい。まぁ手加減できないけどな」

獄はギラリと燐とアーミャを見る。
その眼から逃れようと視線をそらす。

「で、堺人くん……あーもうめんどうだから呼び捨てにするね?

堺人、カイン、紅葉、柳、あと蜘夜、レイン、神無月は私と朧月と一緒にあることをします!

あっでも、蝶は少しここにいてね
それじゃあ、各自行動ー!」

堺人たちの聞きたいことがあるような視線を無視して手をパンと叩く。

すると、蝶を除く燐たちグリムズメンバーは颯爽と森の方へと消えた。

「流石No.1の小隊だね。行動が早いよ。」

いつの間にか外のベンチに座っていた天莉亜は感心していた。

これでも、天莉亜はカーシャ国出身だがグリムズの者である。 コードネームの文字は 円(まどか)

「さて、君たちにはまず、契約武器の具現化をしてもらいます。」

朧月の言葉に蜘夜たちは疑問に思った。

「ちょっ…まってぇな。契約武器の具現化って条件に魔力は2000以上ってあるんやで?」
「そうです。私達にそれほどの力はありません」

蜘夜たちは本気をだしても精々1000が限界だ。
具現化にまで到達しない。

「ああ、それなんですけど魔力はこの際無視できます。

あなたたちには、まだまだ魔力が秘められています。」
「……どうゆうことや?」

蜘夜は首をかしげる。まだ魔力があるとはどういうことなのか訳が分からない。

「その髪飾り、あなたたちが身に付けている髪飾りは誰から貰いましたか?」

朧月の質問に蜘夜たちは顔を見合わせる。
そして、何かに気がついたような表情をする。

「これは……お姉ちゃんがくれた……髪飾り」

神無月は月の形をした髪飾りを髪からとり、手のひらに乗せる。

「まさか、これに魔力を封じ込める魔法が……?」

朧月が魔力を秘められていると言ったためそうだとすると、この髪飾りなのか……と考える。

「はい。その通りです。そろそろ解いてあげてもいいのではないですか?」

朧月は誰に言ったのか分からなかったがその呼び掛けに答えるように蜘夜たちの髪飾りが光る。

すると、蜘夜たちの体に何かが流れてくる。

「えっ……うちらの魔力…力がみなぎるでぇ」

驚きを隠せない蜘夜たち。髪飾りの光は収まり静まり返る。

「魔力は……2000ちょっとぐらいかしらね」

天莉亜は蜘夜たちの周囲に緑色に光る円をつくり、魔力量を測る。

天莉亜の得意というか特殊な魔法は円。
その円を利用したのだ。

朧月は頷き、また話し出す。

「これで、あなたたちも具現化ができますね。

と、その前に少し再開をしてもよろしいですか?」

朧月は扇に問いかけると もちろん と頷く。

「久しぶりに会えるのでしょ?
いいじゃない!この子たちの元契約者として……
まだ、召喚はできるのだし。」
「ありがとう、扇……スゥ…ハァ」

朧月は息を整えた。