才華龍学院 Ⅰ


「それで、さっきの話。繋がったってどういうこと?」

リオウは洞窟の中にある椅子に座る。
中は洞窟とは思えないほど整備せれており、キッチンもあるため料理を作ることもできる。

「工作員のことだよ。
2年前からお母様の命令でなにかしていたらしいのだが、それがつかめなくてね。

工作員だから、何をしようが国が揉み消しにするからね。

でも、ヒトヤ・アルデールの登場に町の消滅。
これも、何かおかしいなって思ったんだ。

忘却の島なのに犯罪者を捕まえるなんておかしいと思わない? 

今まで…あの島で海賊や山賊がいようが無視していたのに……

今さら捕まえてもね……しかもその島の住人を……

とまぁこんな感じで調べていたのよ。」


エイミの口調はとても高貴のお姫様とは思えないが言っていることは分かる。

「それで、ヒトヤ・アルデールはどうしている?」
「今は、次元監獄の中にいるよ。
そこの管理責任者の人がヒトヤの事情を知っている人で、処刑の時に代わりを用意すると思うよ。」

予測でしかないが、これが1番確実だろう。

エイミは フム とうなずく。

「……だが、工作員はなぜあの島を襲ったのだ?」

エイミは1番の疑問を口にする。
当たり前ではあるが、リオウは話そうか迷っていた。

朧月はグリムズの者であり、この世界ではグリムズは犯罪グループ(組織)の1つとされているため、言えない。

「……予測だけど……あの島を奪うことが目的だと思う。

ヒトヤは最初、支援のために来たって言ってた。」

エイミは なるほど と頷く。

「その予測は当たっているだろう。
アルテーナ諸国は光国、影国、クーイ国に負けず劣らずの魔法の国だ。

そして、魔法の他にも軍事力も強い。
それに反対したアルベラーン島を邪魔にでも思ったのだろう」

エイミの言っていることは全て当たっている。
リオウは流石だと思いつつ、頷く。

「だが、私では手がだせない。すまないな……」

自分が動けないことが悔しいのだろう、エイミは目を細め ギリ と歯を強く噛む。

「ぜんぜん、ただ、この事実を知って欲しかっただけ……私、この国を出ようと思ってる。」

リオウは何かを決意したようで、急にそんなことを言い出した。

「……はぁ!?」

エイミは椅子を勢いよく立ち上がる。

「だから、この国を出るっていってるの!」

リオウは雷神の時と同じように さっき言った! と言う。

「どうして急に!あなたはアーリア家の次期当主だよ?

それを無視するの?
貴女は貴女のするべきことがあるはずだよ?」

エイミは説得するようにリオウに言い攻める。

「当主は妹に任せるよ。
それに、鬼才なんて呼ばれる私は消えた方がいい。

強い力はさ、場合によっては闇へと向かってしまうんだよ。

恐れられる存在になっていくんだ。

私はまだ6歳……明日誕生日だから7歳かな。
これから先、この力は成長すると思うの。

私は鬼才からさらにその先の怪物になっちゃう。
当然、国はそんな怪物を放っておくわけがない。

だから、今のうちに違うところに行くよ」

リオウは少し悲しい表情をする。