数日後
「やっほー、また来ちゃった~」
リオウはまたニコニコしながら牢屋を挟んでヒトヤの前に現れた。
「……帰れ」
ヒトヤはこちらを見ることなく言った。
冷たいなぁー とリオウは思うがそれでも、話しかける。
「ねーねー、いつから監獄にいるの?」
「………………」
リオウは昨日と同じように返事をまった。
「……………」
「……………」
「……もう2年たつ。」
ヒトヤはこちらを向いてくれないし返事は間が長いが返してくれるようになった。
「結構長いんだね……ちょっとだけ外に出てみないの?」
「行かない。」
リオウの提案に即答で拒否したヒトヤ。
リオウは ムゥ と口を膨らませる。
「ずっとここにいるの?」
リオウの悲しげな声が聞こえヒトヤは眼を細める。
「外に出てもどこにも行くとこがない」
ヒトヤの言葉に あっ とリオウは分かった瞬間 ごめん と謝る。
「……いいよ…別に…………あの…さ」
ヒトヤは下を向いて泣きそうな顔のリオウを見て言葉をかける。
初めてヒトヤから声をかけられたリオウはすぐさま首を上げる。
「ハハハ……首おれそうなほど勢いがすごいな」
ヒトヤは声を上げて、無邪気に笑う。
そんなヒトヤの表情をジーとリオウは見ていた。
よく見ると、ポカーン としていた。
「……あのさ、なんで俺のところにくるの?」
ヒトヤは一呼吸して、リオウに聞いた。
いつもほぼ無言のヒトヤが普通に話しているのはとても不思議に思う。
「なんでって…友達だから?」
リオウはここにいる理由を聞かれ、戸惑う。
リオウがここにいるのは、ここにいたいからだ。
「……友達じゃないだろ」
ヒトヤは首を少し傾げる。
「友達だよ!だってこんなに毎日お話してるもん!」
リオウはまた無邪気な笑顔をみせる。
ヒトヤはその笑顔に見とれていた。
そして、島で生活していた時の自分と一緒に思えた。
「それにきになるんだ~。ヒトヤがここにいる理由。ここにいたい理由」
リオウは先程とは真逆な顔で悲しそうな顔をしていた。
「…………分かった。明日教える」
ヒトヤはリオウが座っている前に来る。
ヒトヤとリオウは牢屋の鉄格子を挟んだ状態になている。
そして、ヒトヤは小指を出す。
「約束……」
赤い瞳がまっすぐリオウを見ていた。
リオウはニコッと笑い、小指を出す。
「うん!約束だよ!」
リオウは、その後家に帰った。



