才華龍学院 Ⅰ


中に入ると、そこには大きな岩の扉に▲を上に▼を下に描いた紋章が現れた。

▲ の中央の隙間にはなにやら文字が並ん
▼               でいた。

「……これは…陰…この文字って」

陽は火の初級魔法の火の玉を照らしながら陰にとう。それに陰は頷いて口を開く。

「月の一族の文字…確かこの近くにある一族は月宮、契月……」

陰は月の一族の1つ、月宮家。
旧影国には月の貴族、一族があり、月宮と契月は一族、月島は貴族である。

「月宮だったら情報が陰に来るはずだから…契月の可能性が大きいか」

陽は文字が並ぶ岩の扉を見て考える。

「……契月は強力な契約ができるから……これはハーメルンメンバーでないと入れないよ」

陰は文字を指でなぞりながらその文字を読む。

「……誰か来る…」

陰は月読の力…読む力で半径500mの地形や動物の動きを読むことで、どこから何が行動しているか分かる。

だが、この読む力は異様なほどに魔力を消費する。
普通の者ならばこの力を使えば魔力がつきて死んでしまう。

申し子は神の力を与えられた者であるがそれはそれで、リスクがある。

申し子であるだけで命を狙われる。
申し子の血を飲めばその神の力を使えると言われる。

それは事実であり、実際手に入れた者もいる。

そのため、平均的な申し子の寿命は短い。

「……ハーメルンのメンバーかな。
それに、服からして扇さんが言っていた呪いを使う子だね。」

陰と陽は2人の少女を見る。
2人はなにやら呪文を唱える。

すると、扉はゆっくりと開いていく。

陰と陽はお互い頷き、少女2人の後ろを歩き扉の中へと入る。

「……なんとか、いけるね」

陰と陽はまた頷き、中の詮索にかかった。