陰と陽は月宮(つきみや)家と日宮(ひみや)家という、元々光国と影国にありグリムズにやってきた対となる一族。
両親はとても仲がよい元優小隊の隊員。
つまり、燐の両親と陰と陽の両親は同じ小隊の戦友。
陰の家は人を寄せ付けない魔法が得意だが、
元々存在感がない(遺伝される)
そのため、誰にも気づかれないことがほとんど。
陽の家は人を寄せ付ける魔法が得意たが、
元々存在感が強い。(遺伝される)
そのため、陽が知らない者でも人がよってくる。
この対となる2人は一族の中でもずば抜けていた。
魔力や魔法もそうだが、人を寄せ付ける、人を寄せ付けない、それぞれの遺伝も強かった。
陰は昔から誰にも気づかれず、親ですら見失うこともある。
陽は昔から存在感が強く、遊ぼう! と年齢の近い子が10人はくる。
そんな2人は一緒にいれば普通の存在感になる。
今でこそ存在感の強さを操れるようになったが、それでもごく普通の人間からすると存在感が ない、強い に別れてしまう。
「ふぅ」
陽は息をつき、落ち着いた様子で歩く。
「お疲れ様…それとありがとう」
陰は陽の横を歩きながら陽の背中をポンと叩く。
「うん。陰は抑えても存在感はないからねぇ」
陽の言葉に陰は苦笑いで頷いた。
陰が初めて会う堺人たちに認識されてたのは陽が存在感を少し強くし、それを陰に移るようにしていたからだ。
何もしなかった場合、陽以外は気づかない。
(たまに燐は気づく)
「さて、今日の仕事は……」
「襲ってきたハーメルンのメンバー」
陽は頷いてある山を見た。
その山は リテルト山。
旧影国の北側に位置しているこの山は活火山であり、人はよってこない。
つまり、ハーメルンにとっては良い隠ればになる。
「暑い……」
陰は周りの風景を見て、嫌そうな顔をする。
黒い岩石がごつごつとあり、あるところには赤い割れ目から溶岩が姿を表している。
硫黄の臭いがただようなか、陽は1つの洞窟を見つけた。
「これか……陰お願い。」
陰は頷いて、自分と陽の存在感を薄めていく。
これで、真正面から人が来ても誰も気づかない。
「準備OK……」
陰の準備を終え、2人は洞窟の中へと入っていった。



