今年は№1.2.3の貴族が1年生にいるため試合は盛り上がっていた。
そこにクーイ国の王子が出てくるのだから、興味があるようで上級生もちらほらいる。
しかし、その王子が孤児と組んでいるのだから反感もあったりする。
「やっぱり、この視線は嫌だね。」
「まーな。アーミャは貴族だったんだがな」
「元ね。大分前にグリムズに移ったし。」
と、小声で話す2人。フィールドに、孤児の2人が来た。王族がいるためか、試合をしたくないなといった表情をしている。
「やりずらそーだな。」
「そうだろうね。王族を怪我させたら、責められそうだし特に大人達に。」
なにも返すことができずカインは苦笑する。
『それでは、アーミャ・ルグアス、カイン・リャッカ・クーイ(様) 対 彩歌(さいか)、莉愛(りあ)の試合を始めます。』
(孤児のほとんどが名字をもっておらず、燐やアーミャはごく稀。)
審判の教師が言って、試合が始まる。
「俺が王族だからって、手加減はいらないぜ。本気でこい。」
カインが言い、それを聞いた彩歌と莉愛という孤児の女子2人は顔を見合い困った表情をしていたが決断したのか表情は一変してアーミャとカインにむかってきた。
「そうこなくちゃな。」
むかってくる2人を見てカインは笑みをこぼした。



