陽「太陽の光をもち、我が力となる剣よ、
太陽の光のもと、その明るき光を世に示せ
真昼の日光 (まひるのにっこう) 」
陰「月の光をもち、我が力となる弓よ
月の光のもと、その静かな光を世に射て
月夜の月光弓 (つきよのげっこうきゅう) 」
陰と陽はそれぞれ天照と月読の神が与えた契約武器を召喚した。
全体は朱色で鞘も朱色。柄頭の先には赤色の勾玉がついている刀。真昼の日光
と
三日月を描いたようで月色をしている。
とてもシンプルな弓。月夜の月光弓
「あれって……天照と月読の申し子しか使えない禁級契約武器…だよな」
カインは驚き陰と陽のもつ剣と弓を見る。
「……何を驚いているの?…」
「殺と蝶もいれてのグリムズメンバーは禁級契約武器を最低1つは持っているよ?」
陰と陽は顔を見合わせて首を傾げる。
「ぇえ!」
カインは驚きの声をあげる。
それは堺人、紅葉、柳も一緒だ。
「言ったでしょ?異例なんて存在…まぁ、グリムズの場合異例が多すぎるんだけど」
扇は アハハハ… と苦笑いをする。
「殺の双可、蝶のカインの巫杖も禁級契約武器ですよ?
さらに言うと、凪さんの済静止のリーラもそうです。」
楓が細かく教えてくれた。
言われると、あの強さで禁級契約武器を持っていないはずがないと思う。
しかし、実際に使うところを見るのは初めてなためどこか疑いたくなる。
「ダーク・ラクテスション」
ダーインスレイヴは禁級魔法を全体に放つ。
それに、いち早く反応したのは陽であった。
「あれっ…瞳の色が赤色?」
いつの間にか白色の瞳が赤色になっていたことに気づく堺人。
「光一閃 (こういっせん)」
陽は刃が光る真昼の日光を一閃する。
すると、ダーインスレイヴの禁級魔法が一瞬にして消える。
「陰!」
「千月矢…月夜の一射 (つきよのいっしゃ)」
陽に頷き、陰は月色の矢を放つ。
それは見事にダーインスレイヴへと一直線に行く。
「ダーク・ラテンス」
ダーインスレイヴは矢が届く前に黒い壁を作る。
「聖なる母の息吹により、
全ての傷を癒すものよ、我の力となり、
この世の傷を癒せ、 治癒のパナケイア」
陰が矢を射っている間に薬が禁級契約武器を召喚する。
先は天使の翼のような形が左右あり、中心には白色で水晶六角柱の宝石があった。



