才華龍学院 Ⅰ


「舞風流 鎌鼬!」

アーミャがよそ見をしている隙にダーインスレイヴが攻めようとするが、それを許さないと紅葉が舞風を召喚する。

「……もう!」

嬉しいのか怒っているのか感情が分からなくなったアーミャはダーインスレイヴに鎖型のバインドを放ち、動きを止める。

「大丈夫か?」

カインはアーミャの所々にある擦り傷を見て心配する。

「大丈夫大丈夫これくらいで、へばってたら恥ずかしいよ。あと少しで来ると思うし」

アーミャが言う来ると言うことにカインは納得した。

カインはグリムズのとこはアーミャからほとんど聞いている。

(陰とか言う仲間たちか)

カインは頷き、ダーインスレイヴを見る。

「つまり、仲間がくるまで足止めをすればいいんだろ?」

カインが言うと、堺人と紅葉動いた。

「氷王弓……千月矢!」
「舞風流 寒風氷雪 (かんぷうひょうせつ)」

だが、ダーインスレイヴは剣を一振りで消されてしまった。

「こりゃ、そう持たないな」

柳は少しあせる。

「母なる大地よ、

  我に大地の力を与えたまえ

     大地斬光 (だいちざんこう) 」

柳は土属性の神級契約武器を召喚した。

堺人、カイン、アーミャは初めて柳の契約武器を見たなと思いつつ、目の前の敵に集中する。

「シャドウアバター」

ダーインスレイヴが詠唱すると、ダーインスレイヴが増えた。

その数は千を越える。

「っ!これは多すぎでしょー!」

アーミャは涙目になりながら声を上げる。

「確かに……ダーインスレイヴが千以上とか……」
「……うん」

カインと堺人は苦笑い。

「……これはちょっと……無理です」
「頑張るしかないだろ」

同じく、紅葉と柳も苦笑いだ。

「「「リトレクター」」」

何千のダーインスレイヴは一斉に魔法を放つ。

紅葉 「舞風流 熱風暑焼」
堺人 「アイスロード」
アーミャ「カインの略奪」
カイン「龍仙火」
柳  「地中人厘 (ちちゅうじんりん)」

堺人たちは、それぞれ得意の神級魔法をダーインスレイヴにぶつける。

さすがといったとこか、分身したダーインスレイヴの3分の1は一瞬にして影へと戻る。

それを何回もやるが、残り1割になったところで、限界がきていた。

「もう無理です…」
「流石に魔力切れだ」

紅葉、柳それにつづいて、堺人とカインが魔力がつき、その場に膝をつける。

「んー、これを1人でやるのは……」

アーミャは額の汗をぬぐいダーインスレイヴを見る。

扇たちはまだこちらに着いていない。
いや、着いていても近くには来ないだろう。

「闇流殺 (あんりゅうさつ) 」

ダーインスレイヴの分身の1人が紅葉に向けて闇魔法を放った。

「しまっ……くっ」

紅葉は動けず、アーミャは他の分身と対峙中。

「紅葉っ!」

アーミャは、分身を切り紅葉の所へ走る。

(っ!間に合わない!)