才華龍学院 Ⅰ


そのころ、強制的に転移された扇達は混乱していた。

転移した場所は小隊ランキング戦で決着がついた場所だ。

「なぜ、アーミャだけあそこに残ったのですか!」

紅葉は、心配そうな表情で扇にとう。

「あの場で対応できるのはアーミャしかいないからよ」

扇は冷静に考える。

「それだったら皆で押さえた方が……」

柳は扇を睨むようにしてとう。

扇は仲間思いだなと思いつつも、柳の言葉を否定する。

「それこそ、やめた方がいい。私達が行ったって足手まといになるだけだよ?

よけい、アーミャは私たちを守らないといけなくなる。」

扇は少し強めな口調で言う。
それに頷いたのは同じグリムズの夕凪。

最高位の契約武器を持つ扇ですら、ダーインスレイヴ相手だと、瞬殺されるだろう。

「それでも、アーミャだけにしたくない!」

カインは叫んでログハウスがある場所へと走っていった。

それに続いて、堺人、楓、柳が走り出す。

「あっ!こら!」

扇は止めようとするが、もう姿がなくなった。

「そういうことやから、うちらも行かなアカンやろ?」

蜘夜はニヤニヤと笑いながら扇に言う。

「はぁ…そうだね」

扇は大きくため息をつき、カインたとを追いかけた。


~・~・~・~

カインたちはログハウスあった場所についた。

そう、ある ではなく あった だ。

ログハウスを中心に何かに削られた後がくっきりと残っている。

「水裂覇 (すいれっぱ) 」

「グラーブル・ブラッド」

神級の水属性を使うアーミャに対してダーインスレイヴは自らの血を使って攻撃していた。

「ラウバウウォーター」

「シャドウアーク」

また、アーミャは水属性。
ダーインスレイヴは闇属性の影を操っての攻撃。

この2人の攻撃で、緑で生い茂っていた地面は深くえぐられ深く眠っていた土が現れる。

「すごいな……」

堺人は2人の戦いに息を飲む。
なにより、あのダーインスレイヴと対等に戦っているアーミャに驚きだ。

「……っ!なんで帰ってきてるの!」

アーミャはカインたちに気づいて声をあげる。

「そりゃ、仲間だから。」

柳が当たり前のように言った。