女性が使った破壊の呪いで、水鏡と水霰が崩れていく。
「……破壊の呪い…もしかして、魔法陣を壊したのは!」
レインは声をあげた。
「そうみたいね」
先程よりも疲れたような表情のダーインスレイヴが肯定する。
女性は、少女と同じ茶色の髪で右目を隠すように前髪を長くし、それを後ろ髪を一緒に後ろでピンでとめている。
左目は少女と同じく赤色の瞳に六芒星が描かれている。
服はセーラー服のような襟で、マントのようになっている。
しかし、半分は胸下までで、そこから足首にいくにつれて斜めに布の面積が小さくなっていき、へそが見える。
黒色のスカートに長い靴下。
右足の靴下の上には、何かを封じているような複雑に絡まっている赤い紐。
靴は少女と同じブーツをはいている。
「退くよ。こっちに来てる敵の仲間がいる。」
女性は少女の手首を掴み、逃げ始めた。
「させない! 水圧水壁(すいあつすいへき)
ウォータースライス」
扇は次々と水属性の魔法を使う。
だが、女性は表情1つ変えず呪いをかける。
「強化の呪い……破壊の呪い…リーク!」
扇の魔法は一瞬にして砕け、あの、少女と女性は居なくなった。
「呪いを……2つ?」
神無月は違和感を覚え、呟いた。
「さっき、明らかに破壊以外の呪いを使っていた……」
堺人は女性が使っていた呪いを思いだし、独り言のように言う。
「この世には異例の子供なんかたくさんいるよ。私の部隊に所属する燐は異例中の異例。
呪いだってそう言うことはないとは言えない。」
扇は苦しい表情をしながら言う。
それよりも と扇はダーインスレイヴを見た。
「……皆、私から離れた方がいいわ……もう限界」
ダーインスレイヴはなんとか意識を保っていたがそれも限界が来たようだ。
「皆、ここから離れて!!!」
アーミャは大声でいうと、アーミャ以外を転移魔法で転移させる。
「アーミャ!」
カインはアーミャに向かって手を伸ばすが遅かった。
つかむ前に転移してしまった。
「さてさて、どこまで止められるか……カインの巫杖」
アーミャはカインの巫杖を召喚し、ダーインスレイヴと対峙する。
(早くきて!陰!)
アーミャはグリムズの扇部隊の仲間…陰、陽、楓、薬の顔を思い浮かべた。



