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「こんなところかしらね。」
ダーインスレイヴが語り終わった頃にはすでに敵は全員倒れていた。
「燐が暴走した後は……どうなったんですか?」
堺人はダーインスレイヴを真剣な眼差しで見た。
「……その後はアーミャと他、4人で封印の魔法をかけてひとまず収まったわ……ただ、燐の両親が深手を追ったのだけど……」
ダーインスレイヴは今にも涙をこぼしそうな表情をしている。
「そうだったんですか……」
堺人は何も言えなくなり、ただその場はシーンと静まりかえっていた。
「……他のところも終わったようね」
ダーインスレイヴは感知能力で、他のメンバーの生命確認をし、ログハウスに戻る。
その後ろは、悲しみの負のオーラをまとっていた。
ログハウスに戻るとすでに、他のメンバーがいた。
「とりあえず落ち着いたね。さて……後は…」
扇はダーインスレイヴを見る。
その目は困ったような表情だ。
後は、ダーインスレイヴが燐の中に戻るときだ。
新月の終わりが近づくにつれ、契約武器は主の中へと帰っていく。
だが、ダーインスレイヴはそれを拒む。
それは、ダーインスレイヴ自身は中に帰りたいと思っていても、呪いがそれを許さない。
もっと新鮮な血を蓄えたい浴びたいと言うのだ。
その拒みが燐に大きな負担になる。
制御できずに最終的に乗っ取られるか主もろとも消滅するかだ。
だが、燐はこれでも魔力や魔法の制御は一流だ消滅することはない。
そうなると、乗っ取りとなる。
今の状況、燐はダーインスレイヴと意識がかわっているが、ダーインスレイヴの意識もなくなり、呪い……つまり、破壊しかしない機械へと変わってしまうのだ。
そうなると、呪いが解けるまで止まることはない。
「……神子ちゃんたちは?」
ダーインスレイヴもそのことを気にしていたらしく、扇にとう。
「……間に合うかどうか…まだ分からない」
扇は首を横にふり、顔をしかめる。
タイムリミットまで、後1時間。
扇たちは苦い顔をするが、グリムズメンバー以外は何が何やら分からない。
とりあえず とダーインスレイヴが声を上げる。
「アーミャは私の見張り、神子ちゃんたちが来るまではアーミャが監視した方がいいわ。」
アーミャは 確かに と頷く。
ここにいるメンバーで、唯一封印の方法を知るアーミャが監視にいるのは最適だ。
「あとは……!誰か来る!」
ダーインスレイヴは驚きの声を上げて、闇魔法を玄関へと放つ。
「見つけた……」
煙から1人の少女が出てきた。



