『落ち着いて、私をどう動かしたいかだけを考えて。』
頭の中からダーインスレイヴの声が聞こえた。
燐は頷いて、これからすることを考える。
幻術をかけたにも関わらず、幻術を解き本当の世界に戻って来ている者は約半分いた。
(さきに、幻術にかかったままの方を)
そうして、燐は動いた。
呪いの使い方はダーインスレイヴ自信よく知っている。
そっちの方はダーインスレイヴに任せ、燐は剣を振るうだけだ。
「ブラッド・スティフ」
人間を普通は切ると血が出るがダーインスレイヴが切ると血は一切出てこない。
ダーインスレイヴによって血は固まっているのだ。
それは1部でなはなく全身にめぐっている血液全てだ。
燐は幻術にかかっている者全てを切る。
「アブソーブ」
燐はダーインスレイヴを地面に突き立て、右手をかざす。
すると、地面に紫色の魔法陣が光る。
異様なほど暗く、闇をも感じるその魔法陣は徐々に赤く染まっていく。
それと同時に切られた者は真っ青な顔へと変わる。
『…吸収完了…』
ダーインスレイヴの言葉と同時に紫色だった魔法陣は鮮血色へと変わった。
「あと、半分……(やばいかも…意識が…)」
燐はフラフラし始めた。
『蝶…殺はもう限界が来たわ。今この場で殺のことを知っておるのは貴方だけ。
残り半分は無惨なことになるかもしれないけど……せめて、他の子達はそうならないように……お願いね。』
ダーインスレイヴは苦しげな声であった。
ダーインスレイヴ自信は本当はこんなことしたくないのだ。
「分かってるよ!ダーイン。私がどうにか封じるから」
その後、標的であった者は誰1人生き残らなかった。



