才華龍学院 Ⅰ


「「ラナクラルラ・アクステルフ」」

燐とアーミャが使った透かし魔法を発動する。

『っ!いつの間に……さすがだわ。』

予想外の魔法が来て、ますます嬉しく、楽しくなるダーインスレイヴ。

『だけど、気配が丸分かりよ?リトレクター!』

ダーインスレイヴは燐とアーミャの気配がする場所に 最上級の闇属性の魔法を放つ。

闇色の粒子の塊がウェーブを描いて攻撃する。

だが、いると思われた場所は スカッ と抜けたように何も起こらなかった。

『っ!!!!』

それと同時に後ろから殺気を感じ振り向くと燐がいた。

「リトレクター! 竜電 (りゅうでん)!」

燐は闇と雷属性を合わせ、1つの…闇を纏った1匹の竜へと変わる。

『強化の呪い……強制削除』

ダーインスレイヴは燐の魔法をダーインスレイヴの能力である、呪いシリーズの1つを使った。

リトレクターと竜電はともに最上級。
2つが合わされば禁級にも匹敵する。

それを神級である強制削除では消せない。
そこで、強化の呪いで強化し消す。

呪いと魔法、両方を使えるダーインスレイヴだからこそできる技だ。

「蝶!」
「りょーかーい!」

その間に、隠れていたアーミャはダーインスレイヴの背後に回っていた。

「カインの略奪!」

アーミャはダーインスレイヴが使った強制削除を跳ね返した。

『しまっ!』

しまったと思ったときにはもう遅かった。

カインの略奪は相手が放った魔法をそのまま返す魔法。

そのため、強化されたままの強制削除が跳ね返ってくるわけだ。

強制削除で、消されたものはダーインスレイヴの剣の方。

強制的に空間に戻されたのだ。

『強くなったわねぇ』

ダーインスレイヴは手をあげ、降参を表す。
だが、表情は楽しげだ。

『これなら、大丈夫そうね』

ダーインスレイヴは確信して、2人に話しかけた。

『これから、大事な話があるわ』