才華龍学院 Ⅰ


『ついたわよ。今日はここで稽古するわ』

ついたのは、街から離れた場所。

周りは森に囲まれ、中央には大きな池があった。

「こんなところまで来てどうするの?」

燐は疑問を感じていた。

『今日は私を止める稽古よ。』
ダーインスレイヴから発した言葉はそれだけであった。

つまり、燐とアーミャでダーインスレイヴと戦えということだ。

「えっ…でもダーインスレイヴは1度鞘から抜けると生き血を浴びないといけないんだよね?大丈夫なのー?」

アーミャは対戦は好きだが、命に関わるとこになると好戦的にはなれない。

『大丈夫よ。私自身が使えばね。』

そういって、自分でもあるダーインスレイヴ(剣)を手に取る。

「……これってありなの?」

燐はダーインスレイヴを見てアーミャに問う。

「あり……なんじゃなーい?」

アーミャも驚いており、なんとも言えない。

『まぁまぁ、殺は双可、蝶はカインの巫杖を使うこと。魔法もありよ』

2人は頷きそれぞれ、契約武器を召喚する。

『それじゃあ、開始!』

ダーインスレイヴの声とともに殺と蝶が動いた。

~・~・~・~・~

「はぁ…はぁ……はっ!」

燐は息をあげながら双可でダーインスレイヴに攻撃するが、軽々と避けられる。

先程からずっとこの調子だ。

「カインの縛り」

アーミャはカインの巫杖をふるう。

『ッ!』

すると、ダーインスレイヴの動きが止まった。

「やっ!」

その隙をねらって燐はまた攻撃を仕掛けるが……

『おっと、油断したわ』

カインの縛りをなんなく解いてまたよける。

「あーもう無理ー」

アーミャは疲れきってその場に倒れる。

『こんなんじゃ、私は倒せないわよ』

ダーインスレイヴはニコニコと笑顔で言うが。

最強がつく契約武器にどう対抗すればよいのか正直分からない2人は顔を見合わせる。

蝶『幻術とかでいけるかな?』
殺『それだけだったらすぐ破られると思うよ』
蝶『だよねー』

燐とアーミャは目と目で会話しながら、考える。

「あっ!じゃあ、アレはどうかなー?」

アーミャは勢いよく起き上がる。

「あー……」

燐もアーミャが言っている アレ が何か分かったらしく いけるかも と相槌をうつ。

「よしっ!」

アーミャは気合いを入れてダーインスレイヴに向き直る。

『何かいい策でもあるのかしら?』

ダーインスレイヴは楽しそうに首をかしげた。