才華龍学院 Ⅰ


半年たった、今日は卒業前日。

「ただいま。」

燐は帰ってくるなり、ダーインスレイヴの元に行った。

『お帰りなさい……あら?知ってる気配がするわ……双可…かしら?』

ダーインスレイヴは燐を見るや、双可と契約したことを見抜いた。

「正解。今日は卒業前だし、契約武器を召喚して契約したの。」

そう言って双可を具現化させる。

『……こんにちは!ダーイン!』
『お久しぶりです。ダーイン』

現れた可鈴と可憐はダーインスレイヴを見るや駆け寄る。

『久しぶり可鈴、可憐』

ダーインスレイヴはニコッと笑う。

「相変わらず、顔が広いねダーインは」

ムーと嫉妬する燐を見て、ごめんごめんと燐の頭をポンポンする。

双可は元々、鈴音(りんね)、憐鏡(れんきょう)という名前の一口だったのだ。

【一口(ひとふり):刀の数え方】

ダーインスレイヴはそのころから2人を知っている。

『ダーインが契約しているなんて、珍しいね』

可鈴は首を横にしながら言った。

『そうね。でもなぜか引き寄せられたのよ…貴方たちもそうでしょ?』

ダーインスレイヴは双可に問いかけると2人は同時に頷く。

契約武器たちにとって燐はなんとも言えないほど魅力的であるようだ。

「それで今日はなにするの?」

燐はダーインの服の裾をチョンチョンと引っ張る。

『そうねぇ……私と一緒に散歩に行きましょう。蝶ちゃんもよんでね?』

いつもなら剣や魔法の稽古だ と言うのに今日に限って散歩とくるため、燐は驚き目を開く。

「散歩?……稽古は?」
『稽古もするけど、散歩先でするわ』

そういって、外へと歩き出すダーインスレイヴ。

「はーい!」

燐は鈴鐘神社の近くにある鈴鐘家(今はアーミャしか住んでいない)にアーミャを呼びに走って出ていった。