ダーインの言葉に答えたのは天名であった。
水色の瞳にクリーム色のフワッとしたロングヘアー。少女の姿で巫装束を着ている。
眠たそうな表情でダーインスレイヴを見る。
「あら、天名……出てくるなんて珍しいわね」
優は天名の頭を撫でながら言った。
『優~』
天名は甘えた声で優に抱きつく。
『天名、あまり優にくっつくな赤ちゃんがいるんだから』
新たに契約武器(具現化)が出てきた。
黄色の髪に紫色の瞳をした天名より少し背が高い少年。
こちらも和装でマフラーをつけている。
『鍵月~♪♪』
天名は優から離れて鍵月に抱きつく。
『大丈夫か?優』
天名を受け止めて、優の方を見る。
「ええ。大丈夫よ」
「天名が知ってるってことは鍵月もダーインスレイヴのこと知ってるのか?」
優は頷き、淳志は鍵月に疑問を言う。
『もちろん知ってる。天名を迎えに行くときにちょっと雑談して帰るからな。』
鍵月と天名は彼氏、彼女の関係であり、契約武器の間では有名である。
『相変わらずラブラブね。鍵月と天名は』
暖かい眼差しで2人を見るダーインスレイヴ。
「……それで、なにしに来たの?」
優は天名と鍵月をほっといてダーインスレイヴに真剣な表情で見る。
『あなたは巫の仕事で忙しそうだし…面倒見てあげようかなって思ったの。
暴走もある程度止められるから』
ダーインスレイヴは燐の指をツンツンとつつく。
「うーん。最強の呪い刀に世話をさせるのはなんというか心配になるんだけどなぁ」
優は顎に手をあてて考え出した。
「確かに…だったら鍵月が必ずいるときにすればいいじゃないか?」
淳志は以外にも反対はしていなかった。
それを聞いた鍵月は えっ とめんどくさそうな表情だった。
「そうね。お願いできないかしら?」
優が頼むと鍵月は渋々了解した。
『鍵月がやるなら天名もやるー!』
幼い子供のように手をあげて優にいう。
優は じゃあよろしくね と言った。
その時、燐はダーインスレイヴの指を握った。