「それで、燐の姿のままなの?」
扇は ジー と燐の姿のダーインスレイヴを見る。
「それもそうね、このままだとややこしいかな」
と、ダーインスレイヴは言うと足元に魔法陣が現れた。
燐は服ごと変わった。
黒色の髪は紫色に、顔は燐とそっくりだが身長は少し変わり高くなった。
制服から赤を基調とした黒色のフリルワンピースに変わった。
これが、ダーインスレイヴの本当の姿だ。
「これでいいかしら?」
ダーインスレイヴは服を見ながら言った。
「オッケーだよ。あっそうそう、うちのみーちゃん(蛟のこと)が会いたがってたよー」
アーミャが楽しそうに話している。
が、警戒はしたままではあるが。
「……それにしても、燐と似てるな…」
堺人は呟くように言う。
それが聞こえたのかダーインスレイヴは堺人の目の前に来た。
「へぇ。あなたが殺のパートナーね。」
じっくり見られるとなんだか恥ずかしくなる。
「なっなにか……」
堺人は燐と同じ顔だったためドキッとした。
「なるほど、殺が気になるわけだわ。」
ダーインスレイヴは独り言を言っているが、言っていることが分からず首を傾げる。
「なんでもないわ。それより、私が殺に似ているって言ったわよね?」
脅しているわけではなく確認するように聞いた。
「は……はい。」
堺人が頷いたことを確認してダーインスレイヴは話し出した。
「殺……燐と言ったほうがいいかしらね。燐は私のクローンだから似てるのよ。」
「クローン……」
ダーインスレイヴの言葉に堺人はフリーズしてしまった。
「あっ、クローンと言ってもちゃんと感情もあるし子供も産めるから安心していいわよ。」
「えっいや……」
突然ダーインスレイヴがそんなことを言うため言葉につまる堺人。
「はいはい。それぐらいにしてダーイン、この周辺わかる?」
扇は呆れた顔をしながらダーインスレイヴに聞いた。
「この辺りは大丈夫よ。でも、神子ちゃんたち(陰たち)とは違う人間が40人くらい、森外れにいるわ。」
ダーインスレイヴは燐と同じ感知ができる。
いや、正しくいうとダーインスレイヴが感知できるためクローンの燐もできる。
「そっか。じゃあ陰たちにあったほうがいいか」
扇は考え、アーミャと夕凪を見た。
アーミャも夕凪も頷く。
「じゃあ、とりあえず転移魔法陣を調べてここから離れよう」
それに全員頷いた。



