(あー。これやばいかも)
燐はダーインスレイヴで獣たちを斬っていくその都度にダーインスレイヴは赤い光を放つ。
能力解放は契約武器が表に出てくるわけで、その夜だけ自身は眠りにつきその夜だけ契約武器に自分の体を貸すようなものだ。
なかでもダーインスレイヴはそれが早く、燐の精神も蝕む。
そのため暴走するのだ。
「5年前みたいにはなりたくないけどな」
燐は失笑しながら魔獣を次々と倒していく。
「黒死の斑 (こくしのまだら)」
燐は魔獣がいない方向を向き、魔法を放った。
「っああぁぁぁぁ!!!」
すると、悲鳴が何処からか聞こえてきた。
堺人たちは悲鳴がした方向を見た。
「あれは……」
フードを被った者が苦しみ倒れた。
背丈からして堺人たちとそう変わらないだろう。
マントの下からちらっと見えた手は黒い斑の模様があった。
「……人間2人は終わった。」
燐は光のない瞳で独り言のように言った。
『魔獣も片付いたし呪いは満足してる。
お疲れ様、ゆっくりお休み殺』
ダーインスレイヴは優しい声音で言う。
なぜか安心できる。
「うん。後は…お願い……おや……すみ」
燐は途切れ途切れで言うと気を失う……というより眠りに入った。
そして、崩れるように倒れる。
「燐!……ちょっ」
駆け寄ろうとした堺人をアーミャが止めた。
それに声をあげる堺人。
「大丈夫。燐は生きてるよ……でも眠りに入ったから、ダーインスレイヴが出てくるんだ。
あっちがどう出るか分からないから……」
アーミャは悲しげな顔をして言った。
堺人はアーミャの表情を読み取って感情をおさえた。
すると、むくっ と燐が立ち上がりこちらを見てきた。
「……大丈夫みたいだね……今から下に降りるけどくれぐれも燐には気をつけて。
見たら分かるとおもうけど燐の瞳の色は赤色。あれはダーインスレイヴだから」
扇が言うと全員頷いて下に降りていく。
「久しぶりねダーイン。暴走は大丈夫なの?」
扇はいつもより軽い声音で言う。
すると、燐は微笑んだ。
「ええ。大丈夫よ、魔獣も斬ったから暴走の可能性は無くなったわ……完全にとは言えないけど。」
口調からして燐でないことがわかる。



