「それは……本当なのか?」
「うん。それは事実だよ。」
堺人は独り言めいたように言うとアーミャが頷いた。
そして全員、燐がいる木の下を見た。
「敵2人はいないね。」
『そうね。他の子たちは驚くだろうけど扇ちゃんが説明してくるわ。さぁ殺りましょう』
「うん。」
ダーインスレイヴに言われた燐は召喚するために詠唱をする。
「顕現せよ、生き血を吸いし最強の魔剣よ、
これより禁を破り解き放つ、
鞘より抜け、全ての血を蓄えろ
ダーインスレイヴ! 」
詠唱を終えると燐の足元から紫色の魔法陣が現れた。
その魔法陣は他の契約武器の魔法陣より遥かに大きく禍々しい不のオーラがただよう。
その魔法陣から出てきたのは剣。
主に深紅色と黒色の剣で、深紅色の宝石のような珠が光っている。
「あれが、最強の剣…ダーインスレイヴ……」
木の上で見ていたい堺人は呟くように言った。
「そう。あれがダーインスレイヴ。鞘から抜いてしまったら必ず生き血を浴びさせなければならい。
それは、1人でも1000人でも多ければ多いほどダーインスレイヴは満足する。
魔獣も例外ではないから、私たちが斬られることはないから大丈夫…だと思うけどね」
扇は少しばかり冷や汗が流れていた。
(昔よりは制御できているけど、それがどこまで持つか……封印は4人いるし…やばいね…これ)
と、扇は心のなかでそう思った。
「ダーク・ラクテスション」
ダーインスレイヴを使わず闇属性の魔法を使った。
だが、その魔法は神級の魔法でなくその上の禁級魔法であった。
普通は神級までだが、闇属性に関しては禁級が存在する。
燐の魔法で、魔獣は一瞬にして血の池となった。
「うっ……」
それを見た紅葉は吐き気に襲われ紅葉の背中を柳が優しくなでる。
「むごいな。」
カインは眼を疑う眼差しで見る。
「禁級といってもこれほどではないんだけど、ダーインスレイヴがいると闇属性は強化されるんだよね……そのかわり燐の意識がなくなっていく。」
燐はほとんど意識がない状態なのだ。



