筆記テストをするさい、生徒達の机に結界が張られる。

始まった瞬間に魔方陣が浮かび白い壁が生徒達の机を囲む。

これで、カンニングはできない。

カンニングだけで、結界を張らなくてもいいと思うだろうが、ここは魔法を勉強する学校。

魔法を使用してカンニングをする可能性もあり得る。

そのための結界である。

教師からは生徒全員が見えるようになっている。

(魔法の反応はなし。大丈夫みたいね。)

教師は眼を光らせながら、問題を解いていく生徒達を見る。

(こんなものかな?)

燐は解答を終えて見直しをする。

時間が結構余ったみたいで何回か見直したあと、寝たいだなんて思っていた。

(でも、先生に見られるし…見直ししかないか。はぁー)

しっかりため息をして、また見直しをする。

「はい。そこまで解答用紙を裏返しにして後ろから集めてください。…では、系統魔法の筆記を終わります。」

教師が教室を出て生徒達は『よし!いける!』『やばい、どうしよう』などと呟いている。

「燐~どうだった?」
「どうもなにも普通ー」