「蛟流 爆撃水! (ばくげきすい)」
アーミャは夕凪に向かって下から上へ槍を振るう。
すると、槍から水が現れ夕凪を襲う。
「静止……コウラムカ」
夕凪は爆撃水を静止させ、杖で円を描いた。
すると、爆撃水は跳ね返るようにしてアーミャに向かった。
「やっぱ、だめかー」
アーミャはため息をつき、パチン と指をならす。
アーミャに向かって来ていた水は一瞬にして消えた。
爆撃水は蛟から出た水なので、消すのは主であるアーミャが決められる。
しかし、爆撃水を消す間に夕凪の姿がいつのまにか無かった。
「レグアール!」
夕凪はアーミャの視界から離れた場所から魔法を放った。
夕凪の魔力と魔法は感知不可なので探ることも気づくこともできない。
細い糸のようなものがアーミャを縛る。
しかし、アーミャは得意の魔法で自身を蝶へと変える。
「そう簡単にはいきませんよ」
夕凪の背後をとり、蛟を一振り。
だが、そんなことも分かっていた夕凪はすぐさま避けた。
~・~・~・~
「あかん、完全にはぐれてもぉた。」
扇と夕凪の姿が消え、蜘夜、レイン、神無月は目の前の、堺人、カイン、紅葉、柳が対峙している。
(正直、堺人はんらとやるのはいやなんやけどなぁ)
蜘夜はため息をつきながらそう思った。
「せやけど、やらんといかんしなぁ
見えぬ闇に暮らすものよ、その闇を呪い、
隠れ、息を潜めるものよ、
契約のもと、姿を現せ
影隠の大鎌」
蜘夜は ニヤ と不適な笑みを浮かべながら契約武器を召喚した。
蜘夜につられるようにレインと神無月も契約武器を召喚する。
「封印されし精霊よ、
重力を変化せし力を我に与えよ
グラビティ ドミナシオン」
「空間を操るものよ、
我が空間をこの世に繋げ又は裁ち切れ
スペース ワールド」
レインは、翡翠色のレイピア状の剣を召喚した。
元々存在する空間を切り裂く、自分の空間を繋げる、他人の空間を操ることができる。
階級は神級。
もっとも、レインの姉、レイリがもつ、
禁級契約武器……静寂のナナニカは全ての時間と空間を操ることができるが……
(空間は厄介だな)
堺人は冷や汗をかく。



