「鈴鐘、中等部に上がったのだから力加減したら学院のトイレ全部掃除なー」
「えっ…はい……分かりました。」
(トイレ掃除はめんどいし嫌)

燐の前に来て言う。
初等部のときはいつも力加減で平均のギリギリ上あたりを狙っていた燐は中等部でもそうしようとしたのだが、トイレ掃除は嫌なので渋々了解した。

「今日は筆記だよね?」
「ああ、確か最初は系統魔法、次が精神魔法その次が換具魔法だったよな。」
「うん。まだ医療系じゃなくてよかったよー」

中学1年生は1 回目の定期テストは換具魔法を2回目は医療関係の問題が出される。

医療にかんしては、医療魔法を使う人以外の人にとっては難しいため、アーミャの言うことを燐以外の3人は同意する。

「そろそろ始まるよ。」
「あーやだなー」

アーミャが嫌な顔をしながら燐の隣の席につく。

それと、同時に系統魔法担当の教師が入ってきた。


「それでは、筆記テストを始めます。」