「アーミャ、起きて」
「んーなに?」
燐は眠っているアーミャの肩をゆする。
「見張りの時間だよ」
「あっ、もうそんな時間?」
アーミャは眠そうな目がキリッと変わった。
グリムズでは野宿などは普通だっため切り替えが早い。
準備を終えるとそれぞれ、配置について周りを見始めた。
~・~・~・~
「そっちはどうだ?胡桃」
呉羽は洞窟がある辺りを見ていた。
その洞窟あたりは燐たちがいるのだが勿論、燐とアーミャの魔法によって気づいていないし見えてもいない。
『こっちもいない。呉羽も?』
「ああ。E-017小隊を狙うつもりだったんだけどな」
呉羽と胡桃はNo.3貴族、暁 の子供。
と、言っても暁の血を持つのは呉羽だけで、胡桃は持っていない。
呉羽と胡桃は血の繋がった兄妹ではない。
胡桃は元々孤児である。魔力が高く、魔法も使えたことから暁家に売られた哀れな子供。
だが、呉羽は胡桃のことが好きである。
like ではなく love である。
妹をとてもな大切に思っている。
そのため、胡桃を1人にしたくないのが本音でこの森にこさせたくないぐらいだ。
だが、今は試合中。気を抜くつもりは一切ない。
「今日の偵察は終わりにしよう。戻るよ胡桃。」
『了解。』
そう言って、洞窟から離れて朱珠たちがいる場所に帰った。
後ろに蝶々が追っていることにも気がつかずに。
~・~・~・~
「やっぱりこの魔法、いいね~」
アーミャは呉羽たちが帰っていくのを見ながら言った。
燐とアーミャは隠れもせず堂々と立っていた。
「あとは、朱珠さんたちが何処にいるか……アーミャ追跡できてる?」
燐はアーミャにきくとアーミャは ニヤリ と笑いながら頷いた。
「もちろんでしょ!……よし!追跡完了。位置を確認……ここから2時の方向に約10㎞先の小川周辺だよ。」
「OK」
燐とアーミャは ニヤッ と笑った。



