『それでは、小隊ランキング戦順位決定戦を開始します!』
「うぉぉぉぁぉおおおおおおお!」
実況者が告げると会場は大盛り上がりだ。
中等部、高等部の生徒が全員集まっているのだから当然ではある。
「うぅ、酔いそう。なにこの人数……」
それを見た燐はすでに顔が青ざめていた。
それは堺人も同じでピクリとも動かなかった。
「会場にいるのはあと少しなんだから我慢だよ~我慢!」
アーミャは ニヤッ と笑いながら言った。
『今回は学院内代表戦もあるため順位決定戦はサバイバル形式で行います!
戦うステージは我が学院が所有している
''サウザンドリィリの森,,です!』
サウザンドリィリの森 とは、世界でも有名な森で危険な魔獣もいると言われる。
立ち入り禁止区域に指定されている森だ。
『期間は3日間です。
3日まで生き残った小隊の勝利とします。
小隊同士の戦いはありです。
潰しに行ってもいいですが、魔獣もいるので気を付けてください。』
実況者は念入りに注意を入れる。
『それでは、選手のみなさんは空間転移用の魔法陣の上に乗ってください。』
実況者の言葉で燐たちは魔法陣の上に乗った。
ちょうど3小隊入るぐらいの大きさだ。
『空間転移の準備ができました。頑張ってくださいね!』
と、実況者が言うと魔法陣が光った。眩しくて皆目をつぶった。
「……ここがサウザンドリィリの森……」
光が収まり目を開けると辺りは木ばかりであった。