入学式から1ヶ月がたつころ、

燐達は学院に慣れてきたころで、燐とアーミャは相変わらず貴族たちからの視線があるがもうそんなことには慣れたらしく、視線を無視する。

「明日から定期テストがある。中等部初だな。

分かっているとおもうが、定期テストでは
学力、魔力、実技の3つで順位が決まる。」

実技は二人一組同士の試合でクラスは関係ない。
クラス同士になるか、他のクラスになるかはその日にならないと分からない。

そのため、なんの魔法を使うか相手はどういった技を持っているかなどが分からないので、魔法は勿論判断力も試される。

「実技にかんしては、勝敗も関係するからな頑張ってくれ。」

圭は満面の笑みをしている。

しかし、定期テストを受ける生徒たちは、真剣な顔で教室中ピリピリしている。

(魔力と実技はいいとして、学力だね。)

燐は学力である、筆記テストが一番苦手なのだ。【あくまで燐の中では】

「燐は学力苦手だよねー」

いいタイミングでアーミャが言った。

「でも、だれかさんよりは頭はいいと思うよ。
1回でも勝ったことある?」
「うっ……ないです」

燐に痛いところをつかれたようでアーミャは言葉がつまる。

「痛いとこつかれたな、アーミャ」
「言わないでよー」

それをからかうカインにアーミャはムーと頬を膨らます。