「なっなぜだ。なぜ俺たちがばれたんだ。」
棕櫚はわけがわからず腕を組ながら考えていた。
「そりゃわからんよな」
棕櫚の声が聞こえ、堺人は呟いた。
~・~・~・~
『雲がおおわれているんだけど…私の感知と可憐を使えばいけるよ。』
燐の唐突な確信は堺人たちを驚かせた。
「どうやってやるんだ?」
堺人は燐なら良い案があると思っていた。
『まず私が魔力感知で相手の位置を確認する……
. . . . .
そのあとは可憐の能力でそれぞれ頭のなかに直接姿を映す。』
その話を聞いた堺人は気になるところがあった。
魔力感知や可憐の能力はまだ分かるが、頭のなかに姿を映すというのはどういうことなのだろう……と。
『頭の中に……ですか?』
紅葉も同じことを思っていたようだ。
『そう。可憐の象徴は鏡。
鏡で反射した姿を見せる。それがただ、頭の中ってだけ。』
あまり納得できない内容だが燐が言っているのだからそうなのだろう と堺人は結論づけた。
『なるほどな、それならいけるだろう。』
『たしかに燐がいてこそできることですね。』
柳と紅葉はそれで納得したらしく頷いた。
『さぁ始めよう!』
燐の楽しそうな声を聞いた堺人は クスッ と笑った。
そのころにはすでに雲がまんえんして前後左右雲ばかりだ。



