才華龍学院 Ⅰ


『いやー、さすがはウルマス・サリアンそして、転校生の扇選手と静止の夕凪選手!』

燐たちの前は蜘夜たちの小隊だったらしい。
そして、ここでの夕凪の異名は静止……夕凪らしいと言える。

『次は第2戦! 1番したからはい上がってきた中等部1年のメンバーE-017小隊! 対するは

昨年は全国代表戦に出場した群雲小隊の異名をもつS-757小隊!

全国代表戦に行けるのはどちらなのでしょうか!
試合開始です!!』

実況者の声で試合が始まった。

燐たちE-017小隊は相手の様子をうかがうことにしたが、そういっていられなくなった。

群雲小隊と言われる理由……それはフィールド全体に雲を集め視界の幅を縮めることで試合を有利に進める。

なにより厄介なのは、
小隊がバラバラになること、
相手がどこから来るかわからないこと。

なにか対策は練っては見ても忍びの家系だけあってうまくいかない。

(……雲が出てきた。かなりやばいかもね。)

燐は顔を動かさず周りを見る。

『ね、この雲私たちをバラバラにできるよね?』
『はい。それが群雲の由来ですから』

燐の問いに答えたのは紅葉だった。
紅葉も少々危険を感じていたらしい。

『雲がおおわれてからなんだけど……』
『……なるほどな、それならいけるだろう。』
『たしかに燐がいてこそできることですね!』

燐の提案に堺人、アーミャ、カイン、紅葉、柳が納得し頷いた。

「さぁ始めよう。」

珍しく燐は楽しんでいた。