次の日(土曜日)
今日はSランク 対 Aランク以下の小隊。
この学院にSランクの小隊は3つしかない。
そして、Aランク以下の小隊も3つ。
つまり、この試合に勝てば全国代表戦に行ける。
「俺たちが戦うのはS-757小隊だな。通称、群雲小隊」
柳はさっきすれ違ったS-757小隊の顔を思い出す。
「確か、秋染家と八夜家の集まりだよな?」
堺人が問うと紅葉が頷いた。
もうすっかり、元気である。
「はい。秋染家長男と八夜家次男。
そして、その分家の者が各家3人の構成です。」
紅葉は苦虫を噛み締めたような表情をしていた。
秋染家長男は紅葉の、八夜家次男は柳の兄だからだ。
「紅葉と柳の兄貴たちと戦うのか……それは戦いにくいな。」
カインも兄がいるため気持ちがわかるのだろう。
だが、紅葉と柳は首を横にふった。
「いえ、別に戦うのはいいのですが……兄様のやり方は好きではないので……」
「紅葉と俺の兄の戦いは忍としては少々問題があるんだ。だから時期当主候補は兄たちではなく俺と紅葉に向けられている。」
話によると時期当主候補者は紅葉、柳、他は2人と同じ歳がほとんどらしい。
「なるほどねーそれでいつにもなく卑劣なやり方でくるかもと?」
アーミャがクスッと笑う。明らかになにかたくらんでいる。
その顔はここにいる者全員思っただろう。
「……はい。アーミャの言う通りです。」
紅葉は少し下を向きながら頷いた。
燐は誰にも気づかれないよう柳を見ると、柳は目をそらしていた。
(……楓が言ってたけど…なるほどね。)
燐は はぁ とため息をつき、言った。
「そんなに、気にしなくてもいいんじゃない?
私が言うのもなんだけど……私たちは強いんだよ?
いまさら卑怯なてを使っても勝てると思うけど。」
燐が話終えてみんなを見ると堺人たちはポカーンとしていた。
「クスッ、燐ってたまに表情に似合わないこと言うよね~」
アーミャは大笑いしていると、自然と堺人たちも笑みが出てくる。
「確かにな!僕たちなら出来るだろ。この小隊、この仲間でなら!」
堺人は紅葉と柳に向けて言った。
いや、目線は紅葉と柳に向いているがこれはここにいるE-017小隊のメンバー全員に言ったのだろう。
それを見た燐は無表情ながらもいつもより柔らかくなった顔で頷く。
「よし!勝って全国代表戦でるぞ!」
「「「おー!」」」 (燐は棒読み)
気合いをいれ、フィールドに向かった。



