才華龍学院 Ⅰ


『次は、異例のEランク小隊……E-017小隊!
対するは昨年全国代表戦に出場したA-444小隊!』

フィールドに行くと、A-444小隊はすでにいた。

貴族の男8人の小隊で、あの時横取りした連中だ。

「ふん……まさか、ここまで来るとはな。Eランクにしちゃすげぇじゃねぇか。」

隊長である男が笑うと後ろからも笑い声が聞こえてきた。

それを聞いた堺人たちは怒りが増す。

『はいはい、怒らなーい。調子狂うよ?』

アーミャはテレパシーで堺人たちをなだめる。

『魔法も乱れるから落ち着いて、あんな人達に負ける私たちじゃないよ』

燐もアーミャにうなずきながら言った。

(さて、準備はいい?燐)
(もちろん。)

燐とアーミャは目をあわせ、心の会話をする。
そして、2人は微かに笑い前を向いた。

『それでは、試合開始です!!!』

開始した直後、燐は素早く変形の双可を召喚する。

「全てを写し現せ! 鏡化幻!」

「彩れ!色彩蝶! (しきさいちょう) 」

燐は双可の片方、可憐の魔法を
アーミャはこの世にはいない色鮮やかな蝶の魔法を放った。

「なっなんだ?」

男たちは周りを見ると、野原が広がっていた。

そこには、アーミャの魔法で作られたのと同じ蝶がヒラヒラと飛んでいた。

「ここは……どこだ?……いや、幻術か!」

A-444小隊の1人が幻術と気付き幻術を解く魔法を発動させる。

すると、野原は消えた……が蝶は消えることなく野原と変わって、身長と同じぐらいの鏡がA-444小隊の周りを囲っていた。

「氷龍!(ひょうりゅう)」
「鎌鼬!」
「地中人麟(ちちゅうじんりん)」
「龍仙火(りゅうせんか)」

堺人、紅葉、柳、カインはそれぞれ自分の得意な魔法を放つ。

すると、周囲の鏡の間から堺人たちの魔法が来るのを見てA-444のメンバーはそれに備えて魔法を準備していたが……

「なっ!なんだこれ!」

4つあった魔法はいくつもあった。
それは、A-444小隊の周辺に無数に散らばっていた。

これは、鏡化幻の力で可憐の能力の1つ。
人以外にも魔法もそのまま同じ威力で鏡に写った数だけ増やせる。

そして、鏡に写った魔法は本物である。当たると痛いのは確かだ。

「終わりだね。」

燐は変形の双可をしまった。

『まさかのA-444小隊リタイア!E-017小隊の勝利!凄かったですねー。いきなり魔法が増えました!』

今までの試合の中で速やかに確実に終わった。