次の日(木曜日)
今日はAランク小隊 対 Bランク以下の小隊
Bランク以下といっても、C、Dランクの小隊は居らず、堺人たちE-017小隊しかいない。
『今日は対Aランク戦!Bランクそして、勝ち残ったE-017小隊は勝ち進むことができるのか!なお実況は双月 美桜(そうづき みおう)が行います!!』
今日の実況は有沢姉妹ではなかった。
「いやー緊張するなー」
カインは腕を組ながらため息をついた。
今日、勝ち進むと学院現最高のSランク小隊と戦うことになる。
なんとしても、今日は速やかに勝って明日に備えたい。
そんな気持ちがありながら反面、面白そうに、楽しそうにしていた。
自分より上のランクの小隊と戦うことは学院内代表選以外ではない。
そのため、なんとか勝ち進みSランクと戦ってみたいのだ。
『それでは、試合開始です!』
美桜の声で今日、最初の試合が始まった。
堺人たちは午後なのでそれまで演習場で軽く練習をしていた。
燐は蝶と一緒に魔法の打ち合いをしていた。
(体調に異常なし。魔法も安定してるし……大丈夫だね。)
体調や魔法の安定は試合に影響するため、念入りに確認をする。
「燐……体調はどう?」
小さな声で聞くアーミャ。もうすぐ新月なので、心配しているのだろう。
「うん……今のところは大丈夫…」
手をグーパーしながらアーミャを見て頷いた。
「今回の相手はあの時の人達ですよね?」
紅葉は今日の対戦相手の情報が載った液晶画面を見る。
「あいつらか……厄介そうだな。」
カインは小隊ランキング戦が始まる前で、Aランクの男たちが横取りしてきたやつらの顔を思い出していた。
「Aランクだからな、今までのようには行かないぞ?」
柳は腕を組んで考え始めた。
「それなら、さくっといく方法がある。」
燐が言った瞬間アーミャ以外は ポカーン としていた。
まさか、燐が提案するとは思わなかったからだ。
「さくっと……ですか?」
紅葉は興味津々で聞いた。
「それは、アーミャの幻術と私の契約武器を使って相手に魔法を1つずつ打つ。それだけ」
簡潔に簡単に燐は説明したが、ただそれだけなのか? という疑問と 無理だろ といった思考が堺人たちの頭をよぎる。
「えっ……それだけ?」
「うん。」
堺人がきくと即答した。燐はわりと本気で言っている。
「あーなるほどーできるよ!それ!」
ただ1人納得したのはアーミャであった。



