才華龍学院 Ⅰ


その夜、燐は部屋で夜空を眺めていた。
曇り1つなく、月や星が輝いていた。

月は丁度 下弦。 あと少しで新月になる。
今年の夜は4年に1度の新月が見られる。

「あと、少しか……」

燐は曇った目で夜空を眺めながら呟いた。

燐には秘密がある。アーミャや扇部隊、一部の人しか知らない秘密がある。

それは、グリムズを抜けたこと、鈴鐘の特殊な力、
荒川を暗殺しようとしたときの燐の状態、
に関わること。

それを思うだけで燐の表情は暗くなっていく。

時計を見ると、夜の8時を指していたのでリビングにいくことにした。

今日はアーミャと紅葉と一緒に寮にある温泉に行くことになっている。

燐はこの気持ちを隠し、いつもの無表情へと戻り考えることをやめた。