『次は、なんとD、Cランクの小隊を破りここまでのぼってきたE-017小隊!!!!今回も圧勝するのかー!!!!』
相手の小隊は不機嫌な顔をしていたが燐たちの小隊が人気なのは変わらずなんとも言えない。
「調子にのりやがって……」
B-859小隊の隊長である男が呟く。
「調子にのりやがって……だって」
遠くにいる相手の呟きなど聞こえはしないが口を読み取った燐は堺人にといかける。
「調子にのってる……か、燐とアーミャが参加しなかったら余計……だよね」
堺人は後で愚痴られそうで苦笑せざるおえない。
「そりゃ、そうだろう。8人に対してこっちは4人だからな。」
柳が呆れた顔をして堺人に言った。
「だよな……」
堺人はもはや苦笑いしかできない。
『それでは、試合開始です!』
珠南の声で燐たちは会話を終了した。
そして、燐とアーミャはそれぞれ左右に離れた。
「じゃ、がんばってねぇ~」
アーミャがニヤニヤしながら言った。
相手の小隊の前衛と堺人たちの距離は燐とアーミャが離れたことによって長くなった。
相手の小隊の隊員はやはり怒っていた。
「あー……やりづらい」
自分が言い出したことだが、堺人はそんなことを思っていた。