「シ…シールド?」
女子4人が魔法を発動しようとしていたときにはすでにシールドをはっていた。
「なっ!氷連線をただのシールドで…止めた?」
氷連線は一般に上級ほどの魔法だシールド一枚で止められるはずがないのだ。
「……通雷(つうでん)」
ビリ ビリ
一直線に連なった氷を渡って女子4人に感電する。
すさまじい速さで電流がくるためシールドをはることができなかった。
雷属性でも中級魔法でも、かなりのダメージだったようで、女子4人は次々と倒れていく。
「試合終了。鈴鐘の勝ち」
試合を見ていた生徒たちは、えっ?といったような表情で驚いていた。
孤児が貴族を破った。
しかも、1対4でだ。言葉が出ないのも分かる。
しかし、驚いていない者もいる。
圭、アーミャの二人だけ。
圭は元々燐が初等部の時から担任をしていたのでこんなものではない ということは知ってはいる。
アーミャはグリムズにいたときからずっと一緒だったのだから、燐の実力は誰よりも知っている。
カインはこれほどとはと少々驚く。
堺人はすごいと思っていた。