次の日(水曜日)

今日はBランク小隊 VS Cランク以下の小隊

Cランク多数とDランクが6小隊、Eランクは燐たちE-017小隊だけ がBランクに挑む。

「今回の相手は、Cランクよりの小隊だから、油断はできないけど僕たちなら行けると思う。」

堺人の言葉に燐たちは頷く。

今回戦うB-859小隊は1ヶ月前に昇格したばかりだ。

「力もつけたいし……危険だけど燐とアーミャは相手が向かってきても手を出さないでほしい。」

堺人の言葉に燐とアーミャは驚いた。

「……それで、堺人も紅葉もいいの?」

アーミャは驚いたままだったが、燐は低い声で堺人と紅葉を睨む。

燐とアーミャが戦わないとしたら相手が次に狙うのは堺人と紅葉だ。
そうなると、援護は自然にカインと柳になる。

「ああ。昨日、燐とアーミャ以外で決めた。いつも燐とアーミャばっかりだし……燐とアーミャはグリムズの子供で強いけど、僕たちは弱い。だから、力をつけようと思って……」

堺人は言いづらそうだったが、燐の目を見て言った。

(……あの4人と同じまっすぐな目だね)

堺人の目を仲間のあのまっすぐな目を思いだし苦笑いになるが、みんなは無表情に見えるだろう。

「……どうするの~?燐、うちは燐に従う。」

アーミャは クス と笑う。アーミャも燐と同じことを思っていたのだろう。

「……分かった。もし、私とアーミャ以外戦闘不能になるまで手出しはしない。」

燐は頷いた。ただし、堺人たちがやられることはないと思って手出しは戦闘不能になってからという……なんとも言えない状況だ。

「冷たいな……分かったよ。」

堺人は苦笑いをした。
それから、堺人たちの出番になった。