才華龍学院 Ⅰ


~・~・~・~

「どうだった?」
『周師匠の通信機をもらった。それだけだったよ~』

燐は1人自分の部屋にこもってアーミャと話していた。

燐の前には1頭の蝶がいた。
アーミャの蝶であり、会話もできる。

「そっか……大切にしないとね。」

燐は微笑むがそれは誰も見ていない。
誰も知らない表情だ。

だがいつも一緒にいたアーミャは燐の声音だけで、表情が浮かび上がってくる。

『うん!!!もちろんだよー!……師匠の最後のmessageだからね。』

アーミャの声からして、周の通信機を握りしめてるだろう。

『さーてと。そろそろそっちに着くから~』
「了解。カインが心配してるよ。」

それだけを言って、アーミャの返事も待たずに蝶を空に放った。

その蝶は円形の粒子となって消えた。

「燐?いるか?」

タイミングよく堺人が部屋の前に来ていた。

「うん……どうしたの?」

燐は窓をしめて、ドアを開けた。

「今から練習しようと思って、燐も行く?」

堺人意外誰もいないため、カインたちは関係ないらしい。

(つまり、堺人だけか……)

と思考の中で思いながら燐は コクッ と頷いて、運動ようの服に着替えた。