「蝶……今から言うことを扇姐さんに伝達して。…………(省略)」
「……分かった。伝達・クロアゲハ」
アーミャは伝達用の蝶を1羽高等部の寮へと飛ばした。
「にしても昔とそんなに変わってないよねー」
アーミャは陰たちを見て言う。
「まったくだよ。殺も蝶も性格全然変わってないし。」
薬も笑みをこぼしながら言う。
実行班いやグリムズ1の第44班のメンバーは実に4年ぶりに集結した。
『殺お姉ちゃーん。可鈴は帰ってもいいのー?』
可鈴は燐の裾をチョンチョンつかみながら聞いてきた。
「いいよ。ありがとね。」
『うん!バイバーイ』
可鈴は自分の空間へと帰っていった。
それと入れ替わりに扇が来た。
「ふあぁ……夜遅くになにかと思ったら…陰、陽、楓、薬、学院に不法侵入してるし。」
眠たそうにしている扇はため息をつく。
「話は聞いた。とりあえず上に相談してみるよ。今日は解散……はすぐにしないだろうし……1時間だけ許可する。おやすみ」
解散という言葉が出た瞬間、燐たちはふてくされた顔になるので扇は呆れながら許可をだす。
「「ありがとうございます。おやすみなさい。」」
許可され、うれしい顔をしながら一同は礼をする。
そこから、屋根の上での話が始まるのだった。